木は日本の建築の歴史では最も古くから遣われ最も実績のある風土にあった建築材料のひとつでした。
しかしながら、関東大震災以後の日本では鉄筋コンクリートや鉄骨などの不燃構造材を使った研究が盛んになり木造に対する研究はあまりなされなかったのが現状です。
その結果今でも、在来工法では昔ながらの継ぎ手や仕口などで大工さんの技量に頼りっきりで使い材の強度も明確化されてはいない、いわば家々によってばらつきのあるという難点を持っています。
 欧米ではその間も木造に対する研究は盛んに行われ、2インチX4インチの材をベースに材料を規格化し厳密な管理下の元で1本1本にサイズ・樹種・等級が刻印されている材を使うことにより、より安定したより強度のある木造の建物を合理的に建築できるようになりました。
また、火に弱いと考えがちであった木造でファイヤーストップ材を使うことにより火に強い建物も建築できるようになりました。
それに伴って近年の日本でも木造建築に対する考え方が変わり、木の良さを改めて見直され始めました。
木は鉄筋コンクリートた鉄骨と比べ比較的安価でかつ加工が容易に出来る再生可能な環境にやさしい建築材料です。
伐採後200年〜300年間は、強度・剛性ともにじわじわと上昇する特徴があり、使い方次第で優れた性能も発揮します。
耐火性能の比較では、金属は熱で急激に軟化するのに対して、木は炎が近づくと表層部が炭化して炎の進行をストップし延焼を防ぎます。
この実績を認められ準防火地域の木造3階建て住宅が可能になりました。
断熱性能の比較では、木はコンクリートの約10倍、鉄の約350倍の性能と非常に優れており木部分に関しては断熱材を省略することが出来経済的です。
また、なんと言っても天然素材ですので木自身が湿度に合わせ水分を吸収したり放出したりと常に呼吸をしています。
これらの特徴から考えても、木造建築がいかに地球環境にあったものであるかがわかります。

総合的なエネルギー使用量

使用する石油エネルギー資源の合計として算出。エネルギー使用量が少ないと言うことは、大気汚染物質の放出減少につながります

温室効果ガス指標

資材生産の過程における温室効果ガス(一酸化炭素・窒素酸化物・メタンなど)の発生量を、二酸化炭素の放出量に換算し比較したもの


2X4工法の構造モデル図
 木質系枠組み壁工法の部類に入ります。
2X4工法の場合はあらかじめ規格化されたスタッド(間柱)を使用して外部面には構造用合板を内部面にはプラスターボードを規格の太さ及び長さの釘を規定のピッチで止めて壁をパネル化して組み立てていく工法です。
特徴としては、通常の在来工法と比べ面体構造のため、地震力や風圧に耐えうる安定構造が作りやすく運搬可能な範囲までのパネルを工場にて作成します。
壁パネルや床パネル及び屋根トラスなどを工場で作成して現場で組み立てを行うことにより、現場での作業を極力減らすことが出来るため、建築期間短縮を図り現場周辺への気遣いを軽減させてくれます。
また、パネル上部の頭つなぎ材がファイヤーストップ材を兼用しますので室内の炎を上階等他の部屋への延焼を抑え火災に強い建物ができます。
2X4工法の建方までの流れ
1.地盤調査後に鉄筋コンクリート製べた基礎を施工します。(防湿シート敷きこみ)
2.1階床根太の上に構造用床合板15mmを張りプラットホームを形成します。
3.1階壁パネルの組み立てです。窓などの開口部はあらかじめ大きさなどを打ち合わせの上工場で開口を作成します。
4.次に2階床根太を設置し構造用合板15mmを張り2階床プラットホームを形成します。作業はこのプラットホームを利用して行いますので高所での比較的安全に作業できます。
5.2階壁パネルを1階同様に組み立てます。
6.屋根を形成します。図ではトラス屋根方式を採用しています。トラスを設置した上に野地板を張り付け建方の完了です。
■箱形構造では6面体を形成する「ダイヤフラム」が強さを発揮!



2X4工法構造モデル図
準防火地域内壁の1例
ツーバイ材( 左から)
2X12(38mm X 286mm)
2X10(38mm X 235mm)
2X8(38mm X 184mm)
2X6(38mm X 140mm)
2X4(38mm X 89mm)
2X3(38mm X 65mm)
2X4工法ならではの「押し壁工法」

隣地に建物が迫っているような所では、外壁を貼ることは非常に難しいことです。 この押し壁工法なら窓や外壁をあらかじめ施工してから壁をおこし、所定位置で固定するので、隣地の空きスペースにかかわらず外部施工が出来ます。 街中の極小スペースなどの新築工事で活躍します。

記号別の断熱材の種類
λ:熱伝導率{kcal/(m・h・℃)} なお{ }内は {W/(m・K)}に換算したもの

λ=0.045〜0.040{0.052〜0.046}

λ=0.034〜0.030{0.041〜0.035}
住宅用グラスウール 10K相当 住宅用グラスウール 24K、32K相当
吹込み用グラスウール GW-1、GW-2  高性能グラスウール 16K、24K相当
吹込み用ロックウール 25K、35K 吹込み用ロックウール 30K、35K相当
A級インシュレーションボード 住宅用ロックウール
(マット、フェルト、ボード)
シージングボード ビース法ポリスチレンフォーム
1号、2号、3号
  押出法ポリスチレンフォーム1種

λ=0.039〜0.035{0.045〜0.041}
ポリエチレンフォームA種
住宅用グラスウール 16K相当  
ビース法ポリスチレンフォーム4号 吹込み用セルローズファイバー45K、55K
(接着剤併用)
ポリエチレンフォームB種 フェノールフォーム保湿板2種1号
タタミボード  
 
λ=0.029〜0.025{0.034〜0.029}
  ビース法ポリスチレンフォーム特号
  押出法ポリスチレンフォーム2種
  フェノールフォーム保湿板
1種1号、2号、2種2号
   
 
λ=0.024以下 {0.028以下}
  押出法ポリスチレンフォーム3種
  硬質ウレタンフォーム
  吹付け硬質ウレタンフォーム
(現場発泡品)

 今や、高断熱住宅という言葉は一般化していてどこがどう違うのかが解りにくいのが現状ではないでしょうか?
最近では熱損失係数 Q値を表示している住宅がありますが、実際のところ住まう方1人1人の感覚が大きく左右しますので、数値がいくつ以上だと快適と言った基準では計りきれないところがあり、やはり解りにくいものです。
そこで、もっと単純に考えてみますと、断熱性能決定する要因は、断熱材の種類と厚み・窓の性能とガラスの種類・気密の度合いが考えられます。
まず、断熱材の種類としては右表のように沢山ありその中で等級がA〜Eまで5段階に分けられています。
一般木造住宅で使われるものが、「住宅用グラスウール10K相当」ですがこれは断熱材の中では1番性能ランクの低いものであることが分かります。
つまり、厚みだけで判断しないでその種類がどのランクにあるかを理解し予算に応じて採用すべきだと思います。


24時間換気システムイメージ図
(ノンダクト方式)

 窓の種類として、最近はペアサッシがほとんどですが、ペアであってもサッシが断熱しようでなければやはり熱の損失が大きくなります。
具体的な商品として、アルミサッシであっても外部に接する部分と内部が熱伝導率の低い樹脂を挟み込むことにより熱の伝わりを抑えるサッシや、サッシ自体が樹脂で出来ているもの、輸入サッシのようにアルミに木を咬ませてあるもの等あります。
いずれにしましても、どんなに断熱材の性能が高くても窓の性能が低ければムダな費用の出費ということになりかねません。
またガラスもペアガラスと言っても不通ペアガラスからLow-eペアガラス、Low-eペアガラスにアルゴンガスいりのものまであります。
 最後に気密です。これは数値が低ければ低いほど隙間風がなく性能は高いのですが、必ず計画換気システムを併用しなければなりません。
換気システムには外気を取り入れる際に内気の熱を交換して熱の損失を抑えるものや、外気を自然吸気で内部に取り入れトイレや洗面所などのダーティーエリアから機械で外に排気する方式があります。
これも、全体の性能と予算とのバランスで判断することが重要だと思われます。

当社では、よりお客様の個性を尊重して1人1人のオーダー方式でプランニングを行っています。
和風・洋風と言った枠組みを 取り払い自由な感覚でお客様のライフスタイルを基盤として、決して規格型住宅にはない、柔軟性を得意としています。
したがいまして、採用するアイテムに関しても国産品・輸入品にこだわらず、そのアイテムの性能・コスト・デザイン性などの要因のバランスでお客様に提案しております。
当社は輸入住宅でも規格型ハウスメーカーでもありません。
ファッション同様にオリジナル感覚で施主が1番くつろげる空間・生き生きと趣味の生かせる空間、その空間が自宅にあるなんて想像してみて下さい。
愛着があり、帰るのが楽しみになる。
そんな家造りをサポートするのが私たちの使命であり義務であると思っています。

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